ライオンの子ども

本日、9月25日号の校正作業日。今回は初めてメイン特集記事を担当、原稿作成から見出しづくりまで大変な作業だった。その分の達成感や充実感以上に「当分メイン記事はやりたくない」という贅沢な愚痴がポロリと出そうになる。
校正作業日は一日印刷所にこもって刷り上がってきたゲラと元原稿とをにらめっこして、誤植がないか、表現として適切か、売り物になるのかということを3人のフルメンバーで行う。作業を行うフロアーには、ウチの新聞だけでなく、他の団体の編集部も何社かある。具体的に毎週顔を合わせるのは、守る会新聞、婦民新聞、日中友好新聞、救援新聞、全建総連、全私学新聞などだ(全て新聞のタイトル名)。どの社も少ない人数ながらも、良質で読みやすい機関紙をつくるべく奮闘している。
そこで本日の本題。その作業部屋でのこと。
救援新聞の編集部にどうやら新人が入ったらしい。新人と言っても僕より年上のオジサンなのだが、どうやら初めての人らしい。「トリミングというのは…」「凸版は…」って、手取り足取り詳しく教えられている。「さすが救援新聞! 援助の仕方がうまい」。
「じゃあ明日は印刷所だから」とワケも分からず印刷所に行き、赤鉛筆をもたされ「これ赤入れて」と言われた僕の場合とは大違いである。とにかく見よう見真似でやっていた。まさにライオンの子ども状態である。手取り足取り一から十まで教えられることが良いことだとは思わないが、救援新聞の職場が少しうらやましく思えた。