愛、芸術、社会進歩

 一気に読んだ。松本善明(法律家、元国会議員)の新著「ちひろ 絵に秘められたもの」。妻で画家の故いわさきちひろとの交流、そして、絵にこめられたちひろの想いがしっかりと書かれていた。
 2人の歩みこそが、プロレタリア芸術だと感じた。そして、善明より七歳年上のちひろが結婚を決意させたのは、故宮本顕治・百合子夫妻のはたらきかけがあったものだというのも新鮮だった。そして、この本の発行とあわせて宮本顕治が死んだのも何かの縁だと感じた。