少しまじめなお話_完

体制が変わるとき、それは常に民衆たちが起ち上がるのだが、日本の歴史上、革命というものがなかった。自分の意志で体制を変えるという発想を持つこと自体が特殊なことのようになってしまっている。
しかし、私たち民衆の意思と体制の矛盾は膨らむ一方、まだまだ膨らむ過渡期なのだ。「どうせ変わらない」の裏には、「変えられるのであったら変えたい」という思いが隠されている。その思いが膨張しきったとき、そのときこそ、変えるチャンス。それはいつなのかはわからない。今かもしれないし、100年後かもしれない。そのときになってみないとわからない。わかっているのは、変えるのは誰でもない私たちということだけ。(完)