演技

 高校生平和のつどいで、女優の有馬理恵(俳優座)が一人芝居「釈迦内柩唄」の短縮版を披露した。長編の一人芝居を二十分(!)に短縮するだけですごいし、もちろん内容もひきこまれるものだったけど、僕が注目したのは「涙」。演技とはいえ、こうも泣けるものかとおもった。憑依とはまた違う「泣き方」なのだ。さも、自分が体験したかのような、しかし、演技なのだ。終わった後、「どんな気持ちになっているのか」と聞いてみたかったけど、ヤボな質問と思われたくなかったので遠慮してたら聞けずじまいだった。