非正規失職二十三万人


 政府が昨日発表した雇用関係の統計によると、「求人は過去最低を更新し、完全失業率は5・4%に悪化した」と記されている。麻生政権は「景気底打ち宣言」をしたが、自動車・電機など輸出大企業は依然として大規模なリストラ計画をすすめているなど、雇用をめぐる情勢は悪化の一途を辿っている。
 厚生労働省が発表した六月の有効求人倍率は0・43倍で、五月に続き過去最低更新。正社員は0・24倍で。一方、総務省が発表した労働力調査によると、六月の完全失業率は5・4%と前月比0・2ポイント上昇。ちなみに過去最悪は〇三年四月の5・5%。
 非正規労働者の昨年十月から今年九月までの失職・失職予定者は二十二万九千百七十人で前回調査から2・7%増加(厚労省)したことになる。