ポスト


近所のアパート。どこかやる気がなさそうな佇まい

上のとは一転、郵便物を口を大きく開けて待っている
 その昔、横須賀に住む女の子と文通していた。横須賀という響きというだけで、同い年なのに、大人の女性のような感じだった。好きな映画、好きな音楽、学校のこと、家族のこと、日々感じていること……。これらを、とっておきの文通セットとペンで書いていた。毎日、返事が来るか来ないかドキドキできた時代。手紙を「書いて、送って、待つ」という一連のムーブには、電子メールでは味わえないスリルと興奮があるのだ。