マルクスのすすめ

 今週号の「AERA」、“佐藤優の「マルクスのすすめ」”と題して、六頁にわたり特集されているのを発見。

 気になる内容は、“「資本論」で見る日本国の地獄絵”という大見出しで、「福知山線事故は利潤追求重視の悲劇の結末だ」、「リアリティーある19世紀の救貧院は格差社会の地獄絵」などなど。また、「マルクス主義のウソ、ホント」ということで、これまでの誤解された、反共主義的なマルクス主義の見方ではなく、科学的な見方で書いているところがおもしろい。佐藤氏はマルクスの目線から、新自由主義や資本主義の矛盾を痛快に斬る。この際、細かい認識のズレは気にしない。とにかく、「新しい時代、新しい政治への模索と探求」のあらわれだということを実感。