観劇

この間、友人の交通事故、自殺未遂、職場の関係者の死など、プライベートでは、顔や態度には出さなかったけれど、実は混沌としていたので元気を出すという意味も込め、8日、天然スパイラル第10回公演「デストロイヤー花」 〜放電金魚とそこらの人々〜を観に行った。

公演VTRとメイキングを引き受けた前回の「バス女」のパンキッシュな雰囲気とは違い、今回はしっとりとした女性の雰囲気があった。また、「愛」とか「生きる」とかテーマ性が明確なホン(脚本)だったので、観る側のスタンスがハッキリしていたので観やすかった。ホンも、「青臭さ」や「若さ」を上手い具合に皮肉るという相変わらずのスタイルは変らないのだが、軽くない。「深い」と言っても良い。

インディーズの映画や演劇などは、テーマ性を曖昧にし、雰囲気重視、セリフも曖昧で「どう捉えてもらっても自由ですよ」と投げっ放す傾向が強い。

そういうスタンスが許されるのは、ある一定、名前も知られ、ホンもしっかりしていなければいけない。駆け出しは基本に忠実でなければいけないと思っている。これは何も「カタにはまれ」という意味ではない。

「命を甘くみてるんじゃねぇよ」(だったと思う)というクライマックスのセリフには不覚にも泣きそうになった。

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天然スパイラル公式WEBサイト http://ten-spa.chu.jp