原発ゼロをめざす緊急行動



 “青い空”をとりもどそう―東京・明治公園で開催。労組や市民団体などが思想や立場を越えて「原発ゼロをめざす」の一点で一日共同した行動。

「福島は父と母の故郷だから離れたくない」
 福島県郡山市から業者仲間でつくる“民主商工会”十一人で参加したOさんは言う。頭には「つぐなえ! 保証しろ」ボード付の帽子。Tシャツは揃いの青。胸にプリントされた福島の文字。
 Oさは郡山の地で三十年以上、浄水器業を営んでいた。東電福島第一原子力発電所事故のあと、人がドンドン福島から離れていく姿をみてきた。
「この前もお得意さんのところ行ったら『来月からもういいです』って言われました。東京に引っ越すみたい」
 仕事云々ではなく、ふるさとから人が離れていかざるをえない現実に悲しく、そして怒りが湧いてくるのだと言う。
 事故から四カ月以上。収束のメドは未だにたっていない。日々の暮らしは不安だらけ、しかし、希望と故郷は棄てたくないとOさん。
「安心して生きることができる福島を取り戻したい」
 笑いながらも力強く語る表情が忘れられない。