世界報道写真展2009

 「良い写真を撮るためには、良い写真をみることだ」と誰かに言われたことがある。

世界報道写真展2009
WORLD PRESS PHOTO 2009

2009年6月13日(土)〜8月9日(日)
東京都写真美術館地下1階展示室


─経済危機で立ち退きを言い渡された米・オハイオ州の住宅
四川大地震の生存者を搬送する救助隊、風俗店で働くホンジュラスの性転換者
チリで噴煙をあげるチャイテン山、部族間の対立が続くケニア西部
五輪放送が映し出される北京市内のテレビ、バラク・オバマの大統領選─
地球各地の真実が、世界最高水準の報道写真200点でよみがえります



【はじめに】
 東京都写真美術館では、2008年に世界中で撮影された報道写真を対象とする世界報道写真コンテストの入賞作品を集めた展覧会「世界報道写真展2009」(朝日新聞社など主催)を、6月13日より開催いたします。昨年、世界中でおこった様々なニュースを、最高の取材力と技術力で表現した写真約200枚が地球上各地の現実をまざまざと映し出すこの展覧会を、この機会に是非ぜひご取材賜りますようにお願い申し上げます。



【展覧会概要】
 オランダ・アムステルダムに本部をおく世界報道写真財団が毎年開催している「世界報道写真コンテスト」の入賞作品約200点を集め、世界100カ所以上を巡回する展覧会の日本巡回展です。今年のコンテストでは124カ国から過去最高の5,508人、9万6268点の作品が寄せられ、大賞(グランプリ)には、アメリカ・タイム誌に掲載された、経済危機のために立ち退きを言い渡された住民が、家に残っていないことを確認する警察官の写真が選ばれました。日本からはケニアの部族対立をとりあげた千葉康由氏、アメリカの自閉症の子供を撮影した山口元氏が入賞しています。そのほか北京五輪や、米大統領選、各地の紛争、民族問題から、カテゴリーにとらわれない各国の市井の人々の素顔まで、08年の世界各地の表情が縦1メートル×幅2メートルのパネルに映し出されます。



世界報道写真財団、および写真コンテストについて】
 オランダに本部を置く「世界報道写真財団World Press Photo Foundation」は1955年、報道写真の重要性と報道の自由を世界的規模で広げるために設立された非営利の団体です。毎年、プロの写真家が前年1年間に撮影した報道写真を対象にコンテストを開き、「スポットニュース」「一般ニュース」「ニュースの中の人々」「スポーツ・アクション」「スポーツ・フィーチャー」「現代社会の問題」「日常生活」「ポートレート」「アート&エンタテイメント」「自然」の10部門それぞれ単写真、組写真に賞を出しており、同コンテストは今年で52回目を迎えました。財団では、あわせて若い写真家に対する教育プログラム等を世界規模で開催し、報道写真および写真文化の活性化に向けた活動を続けています。



【東京会場開催要項】
 展覧会名:世界報道写真展2009
 会期・会場:2009年6月13日〜8月9日 東京都写真美術館地下1階展示室
 午前10時〜午後6時(木・金は午後8時まで)月曜休館(祝日の場合は開館、翌日休館)
 主催:朝日新聞社世界報道写真財団
 共催:東京都写真美術館
 後援:オランダ大使館、社団法人日本写真協会、社団法人日本写真家協会
 協賛:キヤノン株式会社、キヤノンマーケティングジャパン株式会社、ティエヌティエクスプレス株式会社
 入場料:大人700円、大学生600円、中高生・65歳以上400円、小学生以下無料



【連絡先・担当者】
 朝日新聞社事業本部文化事業部
 馬田広亘、藤川明子 fujikawa-a@asahi.com、金内薫
 〒104-8011 東京都中央区築地5-3-2 電話03-5540-7450 FAX 03-3546-1894