はじまりの物語


 【しゃかいずかん】僕と地元の友だち四人で立ち上げた地域メディアプロジェクトの呼び名。


 きょうはそのプロジェクトがなぜたちあげられたかを簡単に紹介。


 「自分たちで雑誌や新聞がつくれたら……」、そんな話を友人のフジさん(その後、プロジェクトチームのチーフディレクターになる)としたのが昨年の春頃、僕が現在の職場うたごえ新聞社に入って間もない頃。その頃は「将来的に」という話だったが、「将来的にと言っていたら何も始まらない! すぐに取りかかろう」というフジさんの檄に呼応するように、プロジェクトが起ちあがっていく過程で、デザイナーを目指し27歳にして美大生の真平と、真実を追うカメラマンを目指すも今は某新聞の出張所長こと内Pが加わってくれることになった。


 その後、月一〜二回のペースでミーティングを重ね、「地域に根ざした情報やニュースを」「ターゲットは、20代〜30代の人に絞りたい」などの議論を経て、その雑誌を社会図鑑と、プロジェクトチームを社会図鑑社と呼称することに決めた。コンセプトは、地域に住み働き学ぶ20〜30代のための地域発のメディア。当面は来年の二月二十九日に創刊号を発行することを決定。


 コネも財力もない、アイディアと負けん気だけが取り柄の僕たち。今はとにかく「カッコよくて、誰もがやっていないことに挑戦したい」という思いを胸に、地域発の一般の商業ベースではできないメディアをたちあげるべく準備を進めている。