ヤクザと憲法


共謀罪法が施行されたら、この作品も「証拠」になって、すぐに逮捕できてしまうんだろうなぁ。作品中、大阪・通天閣付近の居酒屋女将の「警察は何守ってくれんの? 何も守ってくれん。 何かあったときには駆けつけてくれる警察。でも、コトがおさまったらそれっきりや」という言葉が考えさせられたし、キーワード。「今の」ヤクザが善いと言いたいわけではない。「悪いこと」をしたら捕まえなければいけないし、罪を償ってもらい、再犯しないでもらいたい。けれど、「何も」していないのに存在そのものを「犯罪」扱いするのは民主国家としてどうなんだろう。
良い作品に出会えた感動よりも、そのことで頭がいっぱいになり眠れなくなった。