ノア1・31横浜大会

二〇一六年初観戦は、大本命プロレスリング・ノア。昨年から続く「対鈴木軍」を主軸に、にわかに活気づいてきた「団体内ジュニア混戦」などなど、今年一年間の「団体方針」が提示されると予想してのこと。
別件とのラダーだったので、GHCJrタッグ、Jrヘビー、GHCタッグ、スペシャシングルマッチGHCヘビーの五試合を観る。
会場はほぼ満席。今年初の「ビッグマッチ」としては上々の横浜文化体育館。結論から言えば、良くも悪くも「カオス」は続くということ。どういうことか。
試合内容(ももちろん勝負しているが)以外でのスキル―謎かけ・マイクなどで挑発する鈴木軍に対してノア側がどうにも対応できていない。対外敵急先鋒の丸藤選手も中嶋選手もどうにもからまわっている気がするなぁと観ていて感じる。
その点ジュニア勢は、昨年12・22大田区体育館大会でのタッグ・シングル両タイトル勝利が「自信」につながっていることがファイトにあらわれ、百戦錬磨の鈴木軍ジュニア勢にも臆することなく堂々のたたかいぶりだ。
「Jr推し」の団体ならばそれで良い。でもノアトータルで推したい」団体。ならば、もう一つの軸がしっかりしないといけない。ビッグマッチでこけちゃうヨネ選手。どうにも控えめな齋藤彰俊選手。出戻りの潮崎選手も空回り…どうしたものだろうかと考えていた。しかし、その考えがとんだのが、スペシャシングルマッチ鈴木みのるvs潮崎豪、その直後のできごと。ついに、ついにマイバッハ谷口選手が「覚醒」するかのごとく、マスクを脱ぎリンチ状態の潮崎選手を助けたのだ。そう! 生え抜きががんばらねばいけないんだ!
僕は思わず「ずいぶん待たせやがって!」と期待も込めたヤジをおくった。