9/16号

 うたごえ新聞9/16号
 心でうたうとは? と思っていたが、「君死にたまふことなかれ」の心、与謝野晶子の心を今若い人たちに伝えたいという歌人・小西美根子さんの「晶子論」お話を聞きその疑問が払拭された。戦中、「おほみずからは出でまさね」と詠み、「これは自然な自分の感情。女はすべて戦が嫌い、これが人間のまことの心。まことの心を声としてしか私はうたを作る方法を知らない」ときっぱりと言う晶子女史。私たちは「まことの心で歌って(表現して)いるのか」と問われているよう。
 一、四面でのばした背筋そのままで港湾のうたごえ祭典取材記事、教育のうたごえ祭典レポートを読む。どちらも、歌をうたごえを今の若い人に伝えている。そこから波紋のように広がり、秋の大阪で新たに出会った若い人と晶子の心を聴いてみたいと思う。