8/12号
 オスプレイ配備、ヘリパッド建設―基地に翻弄されつづける沖縄。この抵抗のたたかいを5年間追い続けたTVディレクターがいる。「標的」とされた高江東村で、住民たちの声と行動、歌をきりとるドキュメンタリー映画監督三上智恵さん、自らを「沖縄返還闘争、安保闘争を知らない世代」というが、きっぱりとしたことばに骨太さが伝わる。なぜ「標的の村」か…の話にも目を疑う。戦争は終わっていないのだ。しかし、嬉しかったのはたたかいのなかで「ケンカはダメ」と、「安里屋ユンタ」「タンポポ」が歌われていたことや音楽祭が開かれているということ。小学生の海月ちゃんの「わたしがひきつぐ」ということば。
 どこで、誰と、誰に(どこに)、何を歌うのか…。「うたごえの夏」は始まったばかりだが、三上監督取材記事からもヒントがたくさん詰まっていた。