新しい命に寄せて

「二人目生まれたよ」

兄から嬉しいメールが届いた。齢、1年数ヶ月の甥っ子に弟ができた。
僕の心境は「嬉しい」と思う反面、少し複雑だ。この子どもたちが、将来ゆたかに暮らすことができるのかどうかがかかっている情勢でもあるわけで……。

国民を簡単に棄ててしまうことができるこの国。若い力を発揮させるどころか、モノのように扱うことをヨシとするこの国。個人の心に介入し、コントロールしようとするこの国。

それでも、「人は生きている限り、生き続けなければならない」(午後の遺言状)。
人が人として精一杯生きる権利は誰にだってある。

そんな「あたりまえ」の権利を行使できないこの国に生まれた子どもたちに言ってあげられることは何か……。やっぱり、複雑だ。

だけど、これだけは言える

「クソッタレの新世紀へようこそ! 一緒に未来をつくろうぜ」