おちあい公園ピースフェス




 八月の終わり、新宿・おちあい公園で、おちあい公園ピースフェスが開かれた。これは同地で三十年以上続く「平和盆踊り」が原点。盆踊りのやぐらは昼間は使われていないことに目を付けた若手運営メンバーが昼間の時間を活用できないかと、ピースフェスを考案したことから始まった。
 今年も、若者だけでなく、地域のファミリーからお年寄りなどで賑わっていた。ヨガ、流しそうめんバルーンアートで楽しみつつ、沖縄・高江や原爆写真パネルなど「平和を考えさせる」ブースも。しかし、あくまでも「何となく感じられる」がコンセプトだから、これみよがしのアピールではない。常に「楽しみ、和みつつ」なのだ。
 同公園むかいで看板屋を営むSさん(女性・70代)。現役時代はバス車掌で、“バスのうたごえ”一員として日本武道館などで開かれた日本のうたごえ祭典にも参加していたという。「私たちが若い頃はじめた平和盆踊りが若い人たちの発想も融合させて続いていることが嬉しい」と語っていた。