冷血

冷血(上)

冷血(上)

冷血(下)

冷血(下)

 ただただ溜息。1部のワルツのような流れから、2部3部と重層的になるあたり、交響曲を聴いたかのような読後感。合田雄一郎の葛藤は、高村薫自身何者になりたいのかという問いに直結するのだとおもった。