NOAH12・5日本武道館
プロレスリングNOAH、今年最後の日本武道館大会“ジョー樋口追悼大会”。
注目は三点あった。
一つ目は、丸藤正道復帰戦。KENTAとシングルいう、NOAHの秘密兵器的マッチメイク。丸藤は本調子ではなかったけど鉄柵越えのラケブラーダには悲鳴と歓声。ケブラーダを放った後におきた「丸藤お帰りー」の粋なヤジ。
二つ目は、和田京平レフェリー(全日本)の友情参戦。ジョーさんの追悼大会で、全日本時代はまだグリーンボーイだった金丸と、NOAH生え抜き三沢の意志を継ぐ鼓太郎の試合を裁く。本人ならずとも感慨深かった。フィニッシュのタイガードライバー。三沢の形見分けでジュニア王者初戴冠! というのも感動ポイント。
三つ目は、メイン〈GHCヘビー級選手権試合〉杉浦貴VS森嶋猛。復帰間もない森嶋、30キロもダイエットして、前哨戦は秒殺劇を連発。この勢いが止まらなければ杉浦政権が危ない! と思いきや、後半から失速。前哨戦の勢いはどこへやら。二人の精神力の差が出た試合。
試合後、杉浦は「今のNOAHには森嶋、潮崎、丸藤、KENTA、金丸、鼓太郎がいます! 今のNOAHをみてください」と語った。前回の武道館大会後、本人が「三沢さんのいない武道館は物足りないですか!? 小橋さん、秋山さんが欠場でいない武道館は物足りないですか!?」とコメントしたことへのセルフアンサーである。
超満員とはいかなかったのが残念。来年こそ満員にできるプロレスをみせてほしい。