原爆

 広島で被爆し、全身ケロイド状態だった父。9月1日、「寂しゅうなったけん、手を握ってくれんか」と父が言ったので、(ケロイドで)ずるむけのりょうつを強く握った。しばらくすると「さびしくなくったけん。もうよか」と手をはなすと、父は静かに母のもとへ行きました――
 昨夜のNHKラジオ。淡々と被爆証言が続く。一つひとつの悲しみや苦しみは違うけれど、重さは一緒だとあらためておもう。