映画

さとにきたらええやん

大人も子どもも生きることの「つらさ」「きびしさ」「楽しさ」は一緒。様々な境遇をもつ登場人物から、現実との向き合い方を教えてくれる作品。 もう少し定点観測的なシーン、フィックスカットがあっても良いかなと感じた。けれど、そうした「手の問題」にい…

はだしのゲンが見たヒロシマ上映会

映像作家、著作家、石田優子さんのデビュー作にして、漫画家中沢啓治さんの遺言的作品、ドキュメンタリー「はだしのゲンが見たヒロシマ」。そして、同作を小学校教材用に再編集した「はだしのゲンが伝えたいこと」。この二作品の上映会が、この夏、広島と東…

地獄のバスターズ

Quel maledetto treno blindato - Francesco De Masi - 1977味方だったはずの人たちにもクズ扱いされ、四方八方敵だらけ。ひとときの安らぎさえも許されない。そんな経験、生きていたら誰だってある。そんなダメな現状をとにかく突破するために、撃って撃っ…

ヤクザと憲法

共謀罪法が施行されたら、この作品も「証拠」になって、すぐに逮捕できてしまうんだろうなぁ。作品中、大阪・通天閣付近の居酒屋女将の「警察は何守ってくれんの? 何も守ってくれん。 何かあったときには駆けつけてくれる警察。でも、コトがおさまったらそ…

攻殻機動隊‐新劇場版

ゴーストを信じろ。未来をつくれ。−「全身義体」だから重みのある言葉に聞こえるんだろう。

「ゆんたんざ沖縄」「大田昌秀さんの死を悼む」無料配信

明日、六月二三日は「沖縄慰霊の日」。凄惨な沖縄戦が終わってから七二年、いままた戦争をくり返さない誓いの日でもある。 株式会社シグロはこの日にあわせて、第一回製作作品の映画「ゆんたんざ沖縄」(西山正啓監督、1987年、110分)を本日二二日から…

「テキサス・ダウン」

全編にわたってのご都合主義(笑)にひきこまれ、最後まで目を離すことができなかった。 好きな男性が目の前で竜巻に巻き込まれ飛ばされたのに、ラストでは笑顔で家族とたわむれる主人公の娘。火災の影響で地下室に閉じ込められ煙にまみれて倒れるも、外に出た…

「標的の島 風かたか」

ポレポレ東中野で観賞。沖縄の現実は、日本の現実に直結する。宮古、石垣島で進められているエアシーバトル戦略。米軍は、自衛隊は、何を守り、何を標的にするのか。基地ゲート前での機動隊と反対派との対峙。基地建設のための住民説明会での賛成派と反対派…

映画とトークのつどい

文化団体連絡会議が主催する「第37回全国交流集会」第一日目、九月二四日に「映画とトークのつどい」が四谷区民センターで開かれる。 上映作品は、「校庭に東風吹いて」。場面緘黙症の心の悲しみを抱えた少女、貧困から様々な問題を引き起こす少年の絶望と苦…

「青春100キロ」

UPLINKで観賞。 走り出したら誰にも止められない、愛情と性欲のロードムービー。 黙々と走る男の姿を、淡々とカメラはとらえる。道中に大きなトラブルや事件発生などの、いわゆる「おいしいこと」があるわけでもないのに、ゴールへ近づくにつれてえもいわれ…

鷲は舞いおりた

昨日の取材後、池袋ジュンク堂で本やらマンガやらを物色。二時間いたが、結局何も買わずに帰宅。戦争物を観たい気分だったのでチョイスしたのがこれ。 「大脱走」のジョン・スタージェス監督の作品。第二次世界大戦下のヨーロッパを舞台に、チャーチル誘拐を…

お母さん、いい加減あなたの顔は忘れてしまいました

スターリン時代を知るセンパイと二人キャッキャッ言いながら鑑賞。 CDやYouTubeでしか知らなかった遠藤ミチロウさんにやっと遭うことができた嬉しさと、スクリーンから飛び出してくるエモーショナルな歌声とギターの音色。音楽と、母親と、自分と向き合いつ…

DOGLEGGS

半端じゃない生きざまだから笑えてくるし、泣けてくる。人と人が本気でぶつかり合うってこういうことだと教えてくれる。 ドッグレッグスは「障害者プロレス団体」を標榜しているけれど、リング上でおこなわれているのは初期のバーリトゥードやUWFに近い。オ…

劇場版501

テレクラキャノンボール、BiSキャノンボールなどを手がけたカンパニー松尾監督率いるAVメーカーHMJMとビーバップみのる(AV監督、無免許)がタッグを組んだ18禁ドキュメンタリー作品。初日に鑑賞。 何が伏線なのか、どこが終着なのか、そもそも本作品のテー…

劇場版プロレスキャノンボール2014

金型工場の専務にして実業家、プロレスラーマッスル坂井選手を総監督、高木三四郎選手を製作総指揮に据えた、DDT完全プロデュース作品。オマージュされているのは、バート・レイノルズや成龍のそれではなく、AV監督カンパニー松尾の「テレクラ…」の方。DVD特…

ふたつの祖国、ひとつの愛 イ・ジュンソプの妻

「喜多見・狛江の小さな映画祭」に行ってきた。「小さな」と銘打っているだけに、街のバーや空きテナント、公民館などで上映されるのだが、その作品群がどれも「生唾ごっくん」の上質なものばかり。優柔不断な僕はこの日どこに行こうかと悩みに悩んだ末。未…

タイトロープ

人は痛みを知って優しくなる。負けを知って強くなる。そこにはことばだけの「オンリーワン」はいない。「ナンバーワン」になるために人を痛めつけ、痛めつけられ、オンリーワンへと成長するのだ。

 スケッチ・オブ・ミャーク

宮古(ミャーク)島に古くから伝わる「まつり」「うた」「おどり」を文字通りスケッチした作品。観れば誰もが自分のルーツ、故郷や地元の「まつり」「うた」を掘り下げたくなる。

 んで、全部、海さ流した。

「全部」海に流しても、また「全部」とりもどす…そんな力強いメッセージをこのささやかなロードムービーに感じた。

 嗤う分身

ファーストシーンから「傑作」の香りがする。自分(観客)にも分身がいてどこかで嗤っているのではないかと思ってしまう作品。

 帰ろうYO

夢を諦めて帰るのも、自分の人生にケジメつけるのも、とりあえずラップしようぜっていうヤーマンな作品。 友人で役者の川島田ユミヲさんが「鏡さん、絶対泣きますよ」と言うので「泣きませんから」と言いつつ泣く準備。それほど泣けなかったのは、ポジティブ…

血染めの代紋

「実録路線」と「任侠路線」の、あいのこみたいな作品。とにかくいろんなエピソードが整理されずぶちこまれていて、決着の付け方も雑。鶴田浩二を入れる意味がよくわからなかった。

 60万回のトライ

大阪朝高ラグビー部をとりまく愛すべき面々をとおして在日朝鮮人の現実、歴史や民族問題など「ノーサイドになれない現実」を伝える。カメラはあくまでも彼ら彼女ら目線。純粋に投げかけるから、観客はいやがおうでも考えなければいけなくなる。うまいつくり…

 地上より永遠に

アカデミー賞歴代作品賞をふりかえる第四回目。

 ハート・ロッカー

アカデミー賞歴代作品賞をふりかえるシリーズ三回目。イラク戦争開戦から十一年のこの日に選んだのはこれ。十一年前のこの日、ぼくは病院のベッドにいてブラウン管のなかにうつしだされた「センソウ」をただ眺めていた。もちろん米軍の大義なき武力行使、戦…

 夜の大捜査線

アカデミー賞歴代作品賞振り返り第二弾。公民権運動まっさかりの時代、こんなに“熱い”作品を出せちゃうところが、自由の国アメリカ。しかしポワチエは主演ではなくあくまで助演。黒人を描いたようで、やはり白人がメイン。差別がひどい南部の警察署長が黒人…

 パットン大戦車軍団

アカデミー賞月間。歴代作品賞をふりかえろうと、第一弾に選んだのがこれ。今期同賞受賞作品は「それでも夜は明ける」。奇しくも正反対のようなもの。初めのモノローグから、パットンのその戦争狂いな人間像をわかりやすく紹介。ときに「ロマンチック」に、…

 激動の1750日

山口組組長専属料理人 ?側近が見た渡辺五代目体制の16年?作者: 木村勝美出版社/メーカー: メディアックス発売日: 2012/04/28メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 24回この商品を含むブログ (4件) を見る これを読んで、山一抗争の実録ものは……と探…

 標的の村

 女っ気なし

 ダブルフェイス

「インファナルアフェア」の完全リメイク。舞台を横浜にしたことがよかった。キャスティングもいい。

 アンコール!!

歌は何のためにあるのか、何のために歌うのかを考えさせてくれる作品。展開が早い分、「?」と思うところもいくつかありつつ、頑固じいさんがようやく心を開いて歌っていくシーンに少し涙。

 座頭市 THE LAST

「リメイクものには気をつけろ」とはよく聞くことば。 北野武は「座頭市」をぶっこわし、みごとに北野作品へとつくりかえてしまった。それは、「どうがんばったって、元の作品のテイストでやっていたら勝新版を超えられない」と悟ったから。そこは北野監督の…

 カティンの森

ワイダ翁渾身の一作。全編冷たい質感と、要所で当時の白黒映フィルムを使用するなど世界観に入りやすかった。とにかく(気温的、体温的に)寒い。鑑賞後、戦争は愛を引き裂き、笑顔を奪うものなのだとあらためてかみしめる。

 ナバロンの要塞

ここ最近、第二次大戦づいています。とはいえ、本作はあくまでも活劇もの。史実はあるものの、アクションスペクタクルに仕上げられている。岸壁を上るシーンが山場なのに、なかなかあっさりと描かれてしまって拍子抜け。

 バルジ大作戦

「男の子心」をくすぐる戦車もの。ぼくの信条はもちろん反戦平和だけれど、正月くらい頭をすっからかんにして…。 …と思ったのだけれど、この歌を聴いて。ナチスドイツの文化政策を思い浮かべてしまい結局、血も涙も出ない戦争映画って…とおもってしまったの…

 善き人のためのソナタ

共産主義社会とは無縁の東ドイツ監視社会が舞台。すぐれた音楽(というか、文化一般)は、人のイデオロギーまでもゆさぶられる程の力を持っているというお話。

 思秋期

冒頭のシーンから「どうしようもなさ」感あふれ、ラスト前まで救いがないような気がしたが、ラストシーンでほっとする。やりなおしの物語。邦題も秀逸。

 希望の国

綿密な取材をしなければ出てこないことばや描写に驚き、つらく切ない気持ちになり涙を流した。私の隣に座っていた女性も涙をぬぐっていた。 どうしようもできない現実を目の前に、それでも生き抜かなければいけないということが貫かれている一方、死んだほう…

 あらしのよるに

台風17号が列島縦断。わたしのボロアパートもギッシギシいわしてる。たぶん、今夜は帰宅難民も出るだろうな。 でも、こんな嵐の夜は一生もののともだちに出逢えそう……。

 好きなものは……好きなんだ

「好きな映画を観まくって、それが仕事になればサイコー」という夢はずっとあって、でも、仕事となると辛いのかななんておもっていたけど、やっぱり好きなものは好きなんだと感じた土曜。 今秋公開予定の某音楽ドキュメンタリーのサンプル試聴を終える。毎月…

 シグロ・ドキュメンタリー映画特集

夏の終わりに、株式会社シグロのニュースリリースが届く。昨秋パリのシネテーク・フランセーズの凱旋上映。プロレス風にいうと、「シグロのチャンピオンカーニバル」的イベントとなる。これは観に行くしかない。 【 SIGLO NEWS 第234号 】 12.08.31 ==INDE…

 ニッポンの嘘 〜報道写真家 福島菊次郎90歳

社会や社会の嘘と向き合い、たたかい続ける福島氏の生きざまが「美しい」。「彼のように…」なんてすぐおもいがちだけど、そんなことではなく、自分なりにたたかい取材していこうとおもった。

 愛と誠

「なんでミュージカル?」とか「愛役はもっと綺麗で清純な人が良い」とかとか、賛否の否が多いらしいけれど、(三池監督ファンの前に)愛と誠ファンとしては行かないといけないでしょう。

 陸軍

映画人九条の会“反戦名作映画連続上映会”の第二弾は「陸軍」(木下恵介監督=今年で生誕百年)。 前回の「沖縄」同様、かなりのレア作品となっている。ぼく自身、作品の存在自体は知ってはいたけれど、観たことはない。(『沖縄』はVHSソフトも持っていま…

 サウンドオブミュージック

あらためていうことではないけれど、名作というのはいつの時代においても色あせずに残るもの。その時代をきりとるだけでなく、後の世に伝えるべきことをしっかりと入れ込む。 「サウンドオブミュージック」――。言わずと知れたミュージカル映画の最高峰。これ…

 余命1ヶ月の花嫁

俳優陣は瑛太さんと柄本明さんが光ってましたね。 実家の居間で榎本さんと榮倉さんが父娘二人並んで寝ていて、「(病気が治ったら)お父さんと旅行に行きたい」と言う榮倉さんに複雑な表情で「温泉でも行くか」とこたえるシーンにグッときた。 監督は廣木隆…

 ギルバート・グレイプ

本日、アスミックエースから「ギルバート・グレイプDVD復活発売決定!」のリリースが届く。まだ「DVDなってなかったのか」という感じ。 ジョニー・デップ×レオナルド・ディカプリオ共演の幻の名作「ギルバート・グレイプ」2011年10月21日(金)DVD復活…

 柳生一族の陰謀

映画 柳生一族の陰謀 予告編 trailer なぜか、年に一回、必ず観るという作品は誰でもあるはず。僕はこれ。深作監督初の本格時代劇にして東映オールスター。ダイナミックなストーリーとアクションの随所に、氏が一貫してかかげる「権力闘争の犠牲になるのは名…

 あしたが消える

二二年前(チェルノブイリ事故の三年後)、東電福島原子力発電所を追ったドキュメンタリー。骨癌で死んだ福島原発作業員とその家族からのメッセージ。ちょうど九月二日までの上映だ。よし、観に行こう! あれ? 上映時間、朝十時半から? あぁ、夏休み観れば…